野良猫の写真を投稿するのはやめようと思った話

“私は猫が大好きです。今朝、早速家の前を通り過ぎようとする野良猫に声を掛けてしまいました。「チチチッ」と声を出して気を引くと、必ずといって良い程、どこかに行こうとしていても振り向いてくれます。振り向いてくれたから餌をあげるという訳ではないのですが、不思議そうにこちらを見る様子が可愛くて、ついからかってしまいます。
一般に人に懐かないといわれている野良猫でも根気強くモーションをかければ、必ず慕ってくるようです。私はこれまで沢山の野良猫達を自分の方に振り向かせてきました。以前、日課のウォーキングをしていた時はよく公園に居る猫を手なづけました。公園内をぐるぐると歩き回っていると、時折猫が飛び出してきます。その時にすかさず声を掛けて目を合わせると、次回出会った時は猫からアプローチしてきます。
ある猫は二度目に出会った時、お腹を見せて仰向けに道路の真ん中で寝転がってくれました。きっと心を許してくれたんだろうと思って、思わず携帯カメラに収めてしまいました。
私はこのようにとても和ませてくれた猫を写真によく撮っていたのですが、ある事がきっかけで撮るのをやめるようになりました。それは野良猫の写真を撮って、例えばツイッターに掲載すると、それを見た人が悪用するという話を知ったからです。野良猫の居場所を突き止めて、猫を駆除するだけでなく悪戯をするというのです。
猫の写真家さんが注意喚起目的でこの話をネットに載せていたところ、偶然私は見つけ、ショックを受けました。「この猫ちゃんはどこそこの場所で撮影したんですよ。」といった投稿を誰もが見かけたことがあると思うのですが、まさか悪人に利用されるなんて。誰もが猫好きでないことぐらいわかっています。だからといって、猫を傷つけてはいけないでしょう。
今の世の中、皆さんにも和んでもらおうと思って写真をうかつに投稿することさえ出来なくなったんですね。私は猫の安全を守るため、これからはコッソリと誰もいないところで猫と戯れていくつもりです。”

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